Life in Los Angeles.

ロサンゼルスに住む永住権者の冒険と、アメリカの日常を書きたい気分で徒然なるままにお届けします。

一年にひと月だけ、経済を止めてみよう。

今回のコロナ禍で、良かった事が一つ、二つあるとすれば、世界の経済活動が同時に止まった事で、各地で毎日大量に排出されていた二酸化炭素や、化学物質の大気への公害が激減し、地球が一息つけた事ではないかと思う。

 

https://www.weforum.org/agenda/2020/04/here-s-what-covid-19-can-teach-us-about-environmental-action/

 

中でも大気汚染が特に深刻なニューデリーや中国では目を見張るくらい劇的に改善され、そしてニューヨーク、ロサンゼルス、ソウル、ロンドン、マドリード、ローマなどの世界各国の大都市でもPM2.5の数値が激減した。

 

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おまけにロックダウンで出歩く事もないから、アメリカや世界では犯罪率も同時に低下して、片一方の生命危機リスクが低下している。

 

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生活の利便性や、経済的な豊かさとのトレードオフだが、これを機にほんとに人類や社会の成り立ちに必要なものを除いて、一年に一月だけ、世界で同時に経済活動を止めてみてはどうだろう。

 

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家庭や友人、恋人との時間をたっぷり持つ事で仕事や、飲み会一辺倒の人生にメリハリをつけ、その間に自国や世界中の文化に触れる事が出来る旅行や、趣味、新たな知識の習得など自己開発を通じてQoLを上げる事が出来る。

 

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ゆっくり人生を振り返ってみたり、殺人的な忙しさの日々に追われて鬱になっていたり、自死などを考えている人がいれば、ゆっくりと一息入れて自分を落ち着ける時間にしてみるのも良いだろう。

 

この成果は、人間にだけ訪れるものでは無い。

 

ベネチアの水路ではクラゲが泳ぎ、オーストラリアでは動物達が街へ繰り出し、サンフランシスコではコヨーテがゴールデンブリッジでお散歩する。

 

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産業革命以降、急激に環境が悪化した地球への癒しにも繋がり、もちろんその恩恵はこの世界に一緒にいる動物達へも訪れる。

 

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自宅待機が6週間目に突入し、カロリーの調節と臓器への負担軽減を目的に、昨日初めて1日断食をした。(調子が良いので今日も続ける予定だ。)

 

最初はいつもの様にぐーぐーと元気にお腹が鳴っていたが、それもルーティンの一環だと気づいたのか、強い意志で今日はお前に仕事させないよ、と思う事で胃袋と腸もそれを悟ったのか、徐々に作業を休む様に大人しくなった。

 

一度休んでみても良いよって分かったら、同時に脳へも危険信号を送るのを辞めたみたいで、そのうちお腹が空いたという感覚さえ無くなり、夜寝る前には体がふわふわポカポカとして来て、あぁ溜まったカロリーを溶かして燃焼して生を維持しようとしてるんだなと気がつき、体脂肪の減少で健康になって、新たな認知も合わせて、一石二鳥の効果を得た。

 

このきっかけで茫然と眠りに着く前に考えたのだけど、経済にも同じ事が言えると思う。

 

地球の一年に例えて、人間が12日間のうちに1日くらいご飯食べ無くったって、会社に行かなくったって、はたまたはパン焼いたり、車乗らなかったり、工場を稼働しなくったって、実はいきなり死んだりしない。

 

ただその一日分持てるものが少なくなったり、これまで車乗って5分で行けたのが自転車で30分かかったり、徒歩で1時間かかったりするくらいで、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ不便が増えるだけだ。

 

でもそれだってじきに慣れるし、なにより自転車に乗って移動する事で運動にもなるし、歩いたり、ジョギングしたりしていれば新鮮な空気を胸いっぱいに吸って健康にもなる。

 

おまけに誰かと一緒にいれば、新しい草花や動物、はたまたは知らなかったお店の発見を分かち合ったりなど、お互いに何か新しい気づきが得られるきっかけになるかもしれない。

 

そして、お店が一月閉店してて、手に入らないものがあれば隣のお家に醤油切れちゃったから貸して?とかなって、世知辛い世の中で疎遠になってしまった人間関係や、近所付き合いが復活して、世の中が平和になるかもしれない。

 

多分、少々の経済的不合理を甘受して、思い切って休む事で得られる心の余裕を持った方が、人間としてはいろんな意味で良い方に良い方に作用すると思う。

 

私が今住んでいる場所は、たくさんの酸素を生み出す山と、淀んだ空気を換気してくれる広い海に囲まれていて、豊富な自然のおかげで比較的綺麗な環境で生活しているために感じ難かったが、所用でダウンタウンなどにいる時のスモッグや、灰色に淀んでいた大気がこの数週間でクリアになって、かの地にも抜ける様な青い空が顔を出したと言うのを見て聞いて、なんとも言えない嬉しさがある。

 

これがひとつ屋根の下、世界に広がっているなら尚更だ。

 

コロナの拡散はとても困ったものだし、世界にとっての脅威である事に変わりはないのだけど、人類は間違ったことを振り返って訂正し、起こったことを知恵を集めて対処すると言う特技を持っている。

 

今回の禍も、新たな知見や振り返り、認識の機会が人類にもたらされたと思えば悪いことばかりではない。

 

長い一生の内のほんの数週間、この不便を前向きに捉えて、これまで発展の陰で大きなダメージを受けてきた地球にも、生き急いできた人間にも、少しの間、癒しにつながる時間に変えることが出来ればと思う今日この頃である。

 

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コロナ、崩壊しているのは医療じゃない。

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最近ドヤ顔で独善的な希望的観測を拡散する、にわか専門家達が散見される。

 

特徴としては、的が外れた脊髄反射で一連の報道内容に反応して、世論が変わるとその主張も合わせて風見鶏の様にヒラっと変わる。

 

 寒さの厳しさも一服した感のある今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?

ロサンゼルスは最早、夏になって日差しが強めで気持ちいいですが、相変わらずの自宅待機で外にはあまり人がいません。

 

さて、そんなわけで必然的にネットに触れる時間が長くなるわけですが、冒頭書き出したような方々、結構いますよね。

 

状況分析と、判断の底が薄すぎて、こういう人、地位に関係なく仕事出来ないんだろうなーとSNSなどで流れてくる主張を薄目で見て、生暖かい気持ちになっています(笑 ということで普段感じていることを徒然なるままに認めてみたいと思います。

 

彼らがこれまで主張して来た検査見送りのexcuseの一つが医療崩壊。医療崩壊ってなんだか明確な根拠の提示もなく馬の耳に念仏の様にしばらく唱え続けているけど、尻目に拝見していると本当の意味の医療崩壊ってなんなのか正しく理解してるのか甚だ疑わしい。

 

主張を鑑みるに、患者が増えると病床が少なくなり、医師の手が回らなくなることを指して言っているようだ。確かに間違いではないけど、それはこの問題の本質なのかい?

 

対処の問題を目的化してないかい?

 

それならば、安倍政権が満を辞して世界に向けた渾身のギャグ発表した政府によるマスク2枚購入、各世帯発送まで総額200億かける財政の余力がありそうなので、そのお金で臨時の収容施設をこれから超特急で作れば良いし、さらに最悪の事態のケースを想定して罹患数を割り出し、医師一人当たりの診療効率化を今から支援して、準備すれば良い。

 

初期に、ほれ崩壊、崩壊とフェイクニュース拡散して騒いでたけど、ところがどっこい、彼らの希望とは相反して、まったく医療崩壊してないどころか、対処のナレッジが世界標準になった隣国韓国の事例をFactとして見れば、彼らの論理の破綻は一目瞭然である。

 

www.asahi.com

 

 

医療崩壊まだ起こってないんだから、

そんなどうでも良いことで騒ぐより先に、今やるべき本質はウィルスの特性と感染経路を理解し、可視化し、徹底的な隔離と根絶を目指すことではないのかい?

 

単純に誰の何が目的かは口が酸っぱいので省略するが、これまでまともに検査をして来なかったから正確な数字が現れて来なかっただけで、前出の彼らの非論理的な主張はまだまだ続き、今度は海外から感染者が流入し始めたから、急激にウィルスが拡散し始めた、と言い出す始末。

 

ここまでくると、もはや思考停止 オカルトの世界の匂いすら感じる。

 

オリンピック延期になってからのタイミングで、都合よくそんなに海外から急速にウィルス持ち込まれるかい!w って毎回突っ込んでみているが、前出のように数字を隠す理由が無くなったから可視化し始めただけで、特に検査数も上がっていないのに1日300人を超える陽性者が確認されているということは、初期に中国からの入国者を受け入れていた時点で元々ウィルスは蔓延してるし、リスク管理の対処間違えればこれからさらに拡散し、本当の意味での医療崩壊が起こる可能性が高い。

 

ご存知の通り、こんなに国土が大きく人との距離が日本とは比べ物にならないくらいソーシャルディスタンスが確保されているアメリカでも、今後米国含め、世界に対して、そのしっぺ返しが予測もつかないくらい損失が大きな経済活動を全面的にストップしてまで、都市を封鎖し、移動の制限をし、自宅での待機を命令している。

 

それでも感染の拡大は止まらず、戦時中より深刻な国家非常事態宣言を発令しているのだ。

 

www3.nhk.or.jp

 

医療崩壊ネタが飽きたのか、もしくは論理の矛盾に気がついたのか、今度はアメリカは医療費が高いから、病院行けないのである。だから感染が広がっているのだ。と、相変わらずしたり顔で論理の矛盾を撒き散らす情弱 方が多いのが見てて痛いが、保険が十分で医療水準も低くない日本で前出の処置や行動がないのを前提として喋れない情弱 方々なんだな、と思い目をさらに細めるばかりである。

 

元々日本人はお風呂に入って、綺麗好きで、挨拶はお辞儀をするから接触が少ないし、菌も知らず知らずのうちに付いていないんだ、だから、これまでは感染者が少なかったんだって、へー、そうなんだーって...

 

どないやねんw

そんなもん挨拶でキスする習慣のところを除く他の国も同じじゃ!って秒で突っ込むところである。

 

(お風呂に毎日入るのか、衛生的なのか、中国は知らんけど。)

 

dokokano-panda.hatenablog.com

 

最近出始めた上記のような感染者の記録にある通り、行政、診療機関の危機意識と、連携、判断力の欠如即ち拡散が考えられる悪手の全部が、レポートの一連の流れで確認できる。

 

これが、医療崩壊以前の本質的な問題なのである。

 

陽性が疑われる(事実)確定者3人が、病院4回も5回も行ったり来たりしてる間に、乗り合わせた交通機関の中から、徒歩間、病院の待合室、病室、薬もらった錠剤薬局、会計、トイレ、帰りにポカリ買いに寄ったであろうコンビニ、スーパー、はたまたは食事を取るのに頼んだテイクアウトの飲食店、出前などなど、自己認識の無い陽性患者が移動の先々に居合わせた何十人の人間に拡散リスクを提供したのか?

 

保健所は何回、正確にどこに連絡すれば、検査判定出すのか。

 

例えば初期に陰性判定あったとして、

 

時間軸の経過でコロナの症状が出ていて疑わしいのに、自宅でも施設でも2週間程度隔離判定しないのは何故なのか?

 

記事中かかりつけの医者が当初はインフル疑って普通に診療してたのに、発症から推定1週間もかけてやっと保健所から検査依頼出て、同じ患者を検査するために初めて防護服を着る。

 

など、医者もこれまで防護服無しで陽性患者に接してたろうに、院内感染は大丈夫なのか?

 

本人は大丈夫でも、そこから診た数十人もの患者には拡散させてないのか?

 

一緒に勤務している医師には? 看護師には? 

 

全ての人のそれぞれの家族には?友人には?

 

はたまたは前出のように、生活動線上の拡散リスクなどなど突っ込みどころ満載で読んでいて、コロナ自体の問題よりも、このレポから読み取れる危機管理意識水準の低さの方がかなり深刻だなと思った。

 

コロナまじやばいかんな。

最近、特にアメリカ在住の日本人がNYやCAの現状をyoutubeに上げて危機感を持つように啓蒙している様がSNS等で拡散しているが、この状況でも安倍政権及び、小池都政はどこかまだフワフワして対岸の火事のように思っている節が見受けられ、私自身も同じ状況で自宅待機命令中にあり、暇を持て余しているロサンゼルス、すなわち外から日本の状況を見ていて大丈夫なんだろうか?と、様子が心配になっている。

 

encount.press

 

結論としては、検査・可視化徹底し、医療、行政の連携及び、迅速な対応を準備していくことを前提に、世帯に2枚のマスクとか笑いとらなくていいから、不要不急の外出自粛を要請するなら、外に出なくとも良いように住民の安全と生活を守るためにちゃんと効果のある社会保障として税金を充てることが大事なんではないかと思うわけです。

 

みんな、ちゃんと手洗えよ!

 

歯磨けよ!

 

お風呂入れよ!

 

というわけで、

 

幸い、日本にいる家族や親しい友人達とは危機意識の水準が共有、共感できていて安心はしているものの、パニックになる必要は全くないけど、まだボルテージが上がりきっていない皆様におかれましても、より一層気をつけて頂ければと思う所存で、一筆認めてみた次第です。

 

 

それでは、次の回も一生懸命頑張りまーす!

ご機嫌よう

 

www.youtube.com

 

拝啓 晋三さん、コロナに関して。

拝啓、晋三さんへ。

 

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そうですか。

昨今、世界は未知なる敵との戦いで、未曾有の危機に瀕しております。


すでにご存じのように、「あなたの最も嫌いな隣人」である韓国の事例は、世界中の他の国々ではコロナ防疫に関するガイドラインとなりつつあります。

 

現在、日本を除く主要先進国全てを含む世界100カ国以上から医療データや医療キットの提供依頼を受け、首脳間は基より、現場の保険当局間でも迅速に共有が進んでいます。

 

あなたが正確に今回の危機をコントロールできず、有効な対策も取れないまま右往左往しているうちに、家族や友人への感染リスクは日に日に高まっています。

 

オリンピックの延期が決まった途端に、東京で新たに1日40人〜60人の新規感染者が発生しだす?。。。それはあまりにも都合が良すぎませんか、晋三さん feat. カイロの才女百合子さん。

 

ここらで一度、真剣に自分たち以外の世の中がどの様に動いているのか、どれだけ事態が危険性を孕み、そしてはたして自分たちの決断や、理解や、行動が正しいのかを振り返って頂き、はたまたは積み上がったデータや、付随する情報、医療機器の共有などを要請して国民の命を守る為に、あなたがオールインしていたオリンピックの開催要請と同じくらいの情熱を見せるべきところではないでしょうか?


延期はとても残念です。しかし、ほんの数日前まで自身の政治的花道としてのオリンピック開催を強行に固執し、マスコミを牛耳って報道の自由を奪い、三権分立を破壊し、日本の全体主義を実現しようとするあなたの卑しい政治信条にはもはや興味がありませんが、言わずもがな今回の危機は日本における1億人以上の住民の命に関わる問題です。

 

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正直に申し上げると、東京都を含む、あなたの行動は全てぬるく、とても危なっかしく思います。

 

現在これを執筆しているアメリカ(もしくは世界)では、あなたの想像以上に事態が深刻で、国家の動きもスピードもスケールを超えていますので、尚更あなたの中途半端な行動と他国のそれとのコントラストが鮮烈に見えてしまいます。

 

https://www.nytimes.com/2020/03/26/world/asia/japan-coronavirus.html?searchResultPosition=1


あなたの世界中で起こっている事例や事実を無視して、頑なに独自の道に固執し国民の生命リスクを高め続けるその姿勢は、第二次世界大戦を引き起こした戦犯であるあなたの祖父、岸信介や当時の大本営の姿すら彷彿とさせます。


世界中の国々がなぜ経済原理を無視してまで、都市の封鎖、税金の免除、国庫からの緊急拠出などをしているのか、あなたにならお分かりでしょうが、すべて「自国民の命を守る為」です。

 

今は戦時中と同じように事態は深刻です。


世界のためにも、あなたのクソみたいなプライドは迅速に捨てて頂いて、日本国民と永住者の命を守ることに集中し、他国と協力すべき事は協力をし、都市の封鎖、移動の制限、減税など、有効な手段を一刻も早く打ち出して頂きたいと思いながら筆を折ることと致します。

 

くれぐれも昭恵夫人の行動にも、コロナの動線と同じくらいに 首に鈴付けとけ お心配りをくださいますよう重ねてお願い申し上げる所存です。

 

#ColonaVirus #Covid19

 

敬具 

 

Dear Mr. Shinzo.

 

As you already know, the example of Korea, “your most disgusting neighbor” is becoming an example to the rest of the world.

 

In addition, Korea are currently receiving requests from more than 100 countries around the world to provide medical data and medical kits.

 

Of course, all the major developed countries except Abe's government Japan.

 

The risk of infection for my family and friends is increasing by the day while you are going back and forth without being able to control things properly and take effective measures.

 

I'm no longer interested in your lowly political beliefs about forcing the Olympics and achieving totalitarianism in Japan, but this is an issue that concerns the lives of over 100 million people in Japan.

 

Your stubborn disregard for examples and facts from around the world reminds me of your grandfather, the war criminal who caused the World War II.

 

Just like when they gave up their people's lives to fight a war for interests.

Things are just as serious now as they were in wartime.

 

Do the world a favor and put away your shitty pride and focus on protecting the lives of japanese citizen and the permanent residents.

 

#CoronaVirus #Covid19

 


You Need To Listen To This Leading COVID-19 Expert From South Korea | ASIAN BOSS

 

Best,

 

 

安倍のギャンブルが、世界を壊す

8月です、暑いですね。

 

ここロサンゼルスも車のボンネットやアスファルトで目玉焼きができるくらい気温が高いものの、湿気がないので汗もかかずに日々快適に過ごしております。

 

暑い、もとい熱いと言えば、相変わらず「安倍VS文」の幼稚園児みたいな喧嘩が収まる様相を見せません。

 

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東のバカと西のアホをご覧いただいております。

 

さて、激アツのゴングから一月が経って今回の騒動を振り返ってみると、実は安倍の読みのほとんどが外れていて、第1ラウンドは実質的な経済被害が目論んでいた韓国にではなく、日本にカウンターとして返って来ている模様が読み取れます。(早😅

 


前回の投稿で話した様に、威勢良く仕掛けた貿易戦争で200億ドル代の虎の子全部無くす勢いです。

 

(↓なぜかリライトした安倍の根拠であろう統一韓国脅威論の仮説が丸っと更新されていなかった。。)

 

 

usalife.hatenablog.com

 

状況を分析してみると、


⑴ まず過去に中国のレアアース報復で自分達が戦う事すら出来ずに白旗を上げた実体験のせいか、素材ブロックするよって脅しとけば韓国も同じ様に早々と頭を下げてくるだろうという読みが外れたのもクリビツだけど、さらに強行姿勢で臨んで来るとは予想だにしてなかった。


⑵ 次に経済的に被害を与え(たかったけど今の所は逆)ることで、韓国内で文在寅に不満を持つ層に非難喚起を促したかったのだけど、仕掛けがあまりに理不尽かつ無論理すぎて、結果は左右の争いを超えて国内の結束を固めるというアシストをしてしまい

 

⑶ さらに自国企業の利益損害は軽微だとする希望観測的な計算で報復に踏み切った結果、旅行回避の影響で韓国人観光客で食ってた地方経済が急激に悪化し、韓国向け商材の代理購入で頼みの綱だったアメリカ、台湾にはバックオーダーの予定無しとフラれて、今回もっとも被害を受けたであろう半導体素材関連企業の在庫が着々と積み上がり、生産拠点の国内脱出を発表するほど追い込まれることになってしまった。

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48374620Y9A800C1000000/


⑷ 一番クリティカルなのは、資金と時間を短縮する為、経営効率の観点とブロックチェーンのお作法でそれぞれ分担していた得意分野の分業と信頼を完全に壊してしまった事。


韓国にとっては仕入れの多様化が意外に上手くいって短期の損失が最小化されたのが大きかった様だが、今回の件で技術が無いわけではない韓国に基礎部材の国産化を決意させてしまった事は、ただでさえ失われた20年で製造業が焦土化している日本にとって大きなマイナスでしかない。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48475570Q9A810C1MM8000/?n_cid=SPTMG002

 

今後数年で、世界に置ける半導体のシェアに比例して一番のお得意さんだった韓国市場から締め出されているであろう事はもちろん、ほぼ日本の独占だった国際市場に彼らが強烈なライバルとなって帰ってくる恐れを生んでしまった。

 

⑸ さらに悪い事に世界は日本の味方だという安倍政権への忖度なのか、最早政権のスポークスマンと化した読売、産経など威勢の良い国内向けの報道とは異なり、こと経済に関してはそれなりに積み上げていた国際的な信頼まで失って来ている。現実的に可視化してるとこだけ掻い摘んでも結構な損失が認められる。などなど

 

https://foreignpolicy.com/2019/08/06/japan-started-a-war-it-wasnt-ready-to-fight/?fbclid=IwAR0ZkExtGHgEzKkJCuByt7O01HjKvnj-79v7IWTPOjb78JUbSrNLqPvL04g


(米国の著名外交専門誌、Foreign policyの寄稿から。他、Bloomberg, CNN,BBC,AP通信,シンクタンクなどなど主要外信もほぼ同じトーン。キリないからググってどうぞ)

 

(ちなみに2019年言論自由指数 日本67位、米国48位、韓国41位(アジア1位))

 
これくらいじゃ足りなかったのか、トドメにどうせ不買運動なぞ長くは続かないだろ?とタカをくくって燃料投下したら、韓国民を前代未聞の本気で怒らせてUNIQLOやアサヒ、コーセー、LEXUS、ホンダ、DHC他、各々海外支社では一番か、上位に売り上げの良かった韓国市場からひと月で撤退寸前まで売上減に追い込まれる始末。

 

そもそも半導体はお家芸で基幹産業だったのに日米半導体協定でアメリカにくしゃっとされたのを横目に韓国に一気に抜かれ(これはまた壮大なビハインドストーリーがあるのだけどまたの機会に)、唯一残った東芝もウェスティングハウスに足を引きずられて虎の子の半導体事業を手放さなくてはいけなくなったので、少しでも高く売れる中国にと思ったら、何?それはけしからん!と当たり前の様にアメリカに阻止され、結局日米韓コンソーシアムという名の元に実質経営権を韓国のSKHynicsへ譲渡。

 

つまりは今回厳格管理の対象になった素材系の企業も、国内の半導体企業が焦土化した余波でSamsung、SKといったトップシェアの企業と一心同体に寄り添えないと素材のアップグレードや増産ができず、当然購入のパイも増えないため、結局のところは彼らにとっての死活問題となるんですよね。

 

(前出の国内向け大本営発表が勇ましすぎるので、結構勘違いしている人が多いんだけど、例えばDENSO,TOYOTAの相互依存関係と同じで半導体製造企業からのフィードバックや協力がないと素材や部品は開発できないし、売り先が限られる。=今年いっぱいで日本製素材からの脱却を決めたSamsungなどの得意先を無くして今後苦しくなるのは実は売り上げの多数を韓国が占めるモリタなどの国内企業なのである。)

 

特に我慢ならないのは、一生懸命準備したG20ではこれと言った評価も出せず、なんとか無事に終わらせたと思ったら、直後になんと信じてたトランプにあっさり手のひら返されて、文在寅と金正恩と板門店で電撃会合をされてしまい、世界中の注目がごっそり0.1秒で韓国へ。G20は見事に霞んでしまい、この問題でハシゴを外されるのを安倍が一番嫌うも、相変わらずの蚊帳の外である。

 

https://www.google.com/amp/s/www.bbc.com/japanese/amp/48816440

 

そんなところに昨今の韓流で、なんでアジアのみならず南米もヨーロッパもアメリカも奴らにキャーキャー言うんだ!私が推しているクールジャパンがキッチュでホットで一番なのにけしからんイムニダ!キー!(と言ったかどうかは定かではない)

 


KPOP의 성공을 미워하는 일본연예인 | K-POP成功を認めたくない日本の芸能人 | 2019 tokyo olympics /けんかん / BTS / BLACKPINK [화쿠토추우부]

 

と、前回のエントリーに書いた統一韓国脅威論なども含め、まあこういう根深いところから事が始まってるので、安倍のフラストレーションもわからないでもないが、理不尽な外圧には文字通り「死んでも屈しない」という韓国人の気質を安倍がここまで知らなかったのか、って事がちょっとにわかには信じられない。

 
A級戦犯だった自分の祖父の時代に占領下の朝鮮でどんなに弾圧し続けても命を賭けて抵抗してこられた実体験とか、どんなに食えなくてもアメリカに屈しない今の北朝鮮の気骨なんか見てればわかろうもんだけどね。

 

※ものの例えで、北朝鮮に関しては1%も賛同してないので念の為。

 


韓国はもちろんのこと、米国にも、そして中国やヨーロッパ、その他の地域にもブロックチェーン損害の余波で同じように被害が出てくるだろうから、このままの状態が続けば世の中の状況は悪くなることはあっても良くなることは全くない。

 

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190725/mcb1907251019019-n1.htm

 


それが証拠に中国には死んでもお金を取られたくないトランプも業を煮やしてもう黙認しないよって言い始めたところ↓

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E3%80%81%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%AF%BE%E7%AB%8B%E3%81%A7%E3%80%8C%E8%8B%A6%E5%A2%83%E3%80%8D-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E6%B0%8F%E3%80%81%E6%94%B9%E5%96%84%E4%BF%83%E3%81%99/ar-AAFzUl7

 

 

と、上記の理由から今回の件は理性ではなく安倍の感情論から始まってる悪手だから、今後も長期化の様相が絶賛確実中なんだけど、今後韓国が負けるのか、日本が負けるのか、はたまたは業を煮やしたアメリカが間に割って入るのかはさておいて、この短い間で自国の国益こんだけ削れてるのに、まだ続ける意味あるのかな?

 

このままだとWTOでもまた負けちゃうよ。

 

https://toyokeizai.net/articles/-/291562

 

って言う疑問を提起したところで、まずは第1ラウンドの状況を幅広く情報掻き集めて分析してみました。

 

お腹が空いたので今日のところはこの辺で。 

 

See ya!

安倍政権の「対韓輸出規制」が日本の国益を損なう10の理由

 
両国が争えば争うほど、社会主義国の中国を利することになり、相対的にこの地域でのプレゼンスが落ちていく。「日韓弱って中国栄える」
 
 
 
 
日本からの間接材が入らないと痛いのは韓国も一緒だけど、完成品が入らなくて製造コストの高騰および、生産ラインの再構築で中期で莫大な被害が出るのは日本も同じ。しかも今回の波及は両国で終わらず、メモリ、パネル等の依存度が同じように高い米国を初め世界へ。
 

[rakuten:pc-good:10235250:detail]

 
今回の一件で韓国は中長期的に年間1兆円の投資で間接材国産化へ、短期的には他国からの調達へ舵を切って、今後この分野での通商は両国でほぼ壊滅が明確となり、
 
今日文が発表した、今回の政治的制裁発動は日本により痛みを与える、という結構真剣に捉えられるべき警告まで出るようになってしまった。なぜならまさか、という禁じ手を安倍がはじめに切ってしまったことで、韓国も退路と遠慮がなくなったからであり、その額は「年間241億ドル。」
 
国民向けに痛みが多少伴うかもしれないが、という前置きをした上で発表しているので本気度が透けて見えて怖いのだけど、暗にこれを丸っと無くす施策を準備中って言ってるわけだよね。
 
簡単な話で、日本製の車は乗らない、日本へは行かない、即ち直接消費に加えて、間接消費が無くなる、日本の食材は食べない、日本の部品、家電は使わない、等等
 
上記の241億ドルは日本の対韓貿易黒字の総額であり、もちろん現実的に全部をカットできるわけではないけど、予想できる所だけをかいつまんでも日本の貿易総額全体で見ると決して少なくない。
 
⑴ >内閣府が昨年12月21日に発表した最新の「外交に関する世論調査」によれば、「韓国に対して親しみを感じる」「どちらかといえば親しみを感じる」と答えた日本人は、全体の39.4%だった。だが女性だけに限ると41.9%。18歳から29歳までの若者は57.4%と、過半数が「親韓派」なのである。
 
⑵ >これまで沈着冷静だった良心的韓国人の反日感情にも、火をつけてしまったのである。
 
このギャップが1年後にどうなるのか、代償はどちらも甚大なことは間違いないのだけど、こんな浅はかなアホを首長に選んだのは日本、韓国共に国民の責任なので、どちらも痛みは甘受すべき。
 
ただ、選んでない人にとっては迷惑千万もいい所。
 
安倍・文、どちらにもご退陣願いたいばかりである。
 

[rakuten:ec-current:12487101:detail]

 

病院デビューと本場のアメリカンジョークと私

気分のままに、愛のままにボックは君だけを気づけないーというわけで不定期更新55日目。

 

天竺には無事につけたのでしょうか?(古 ちなみにHollywoodのIn'n outによく出没するらしい。

 

FBでちょこちょこ日常のことをうpしてるので、ブログにあげるのは本当にその時の気分なんですけど、大体ちょっとお酒が入った時か、糖質高めで気分がアップしてる時に愛機のMacbookでガーーーーっと頭に浮かんだまんまの文字をキーボードをパンチしたい時だったりします。

 

さて、最近3年ぶりにCrossfit復活したはいいんですけど、よせばいいのにいきなりOpen(わかる人にはわかる)から入って、週4で通いまくり早速左半身が破壊されw 1ヶ月半で数週間のお休みが必要になってしまいました。

 

 

Snatchで左手首を捻挫し、ハンドスタンドプッシュアップをしてたら崩れ落ちて左膝の損傷を招き、泣く泣く安静にしなくてはいけない状況に。

体もしまってよくなってきたのに残念無念です。

 

そんなわけで普通にしてる分には問題ないんですけど、前屈などで体重が前にかかるとビリっキーーーん、ビキビキって感じで電気が走るような鋭い激痛がするのでこれは流石に不安でいかんと思い4年目にして初めて病院なるものにアポを入れて行ってみることにしました。

 

愛車を走らせLongなBeachにあるそこへと到着すると、想像してたのよりも大きいぼちぼちな規模の総合病院で、これいくらすんだよってビビりながら中へ進むと期待を裏切らないやる気のなさで不愛想なおばちゃんが塩対応で出迎えてくれました。淡々と受付を済ませ待合室に。

 

全てが初体験なので面白かったんですが、こちらでは呼ばれて診察室に入る前に看護師が問診票を元に色々質問をしてカルテに基本的なことを色々書き込んでいくんですね。

 

個室であまりに堂々としてるんで最初Dr.かと思いましたが、え?それいる?みたいななんとなく下の質問が多くて、好奇心旺盛な女子高生*1かっ!てくらい○○○○なの?○○○なの?○○○○だったの?などなど詳細にえぐってくるので、面白いから盛り気味で答えて笑い取ってみたりしたんですけど、こちらもお国柄なのかなと思ったり。

 

下の質問だけで割合的には全体の4分の一くらいはあった気がするけど、ぼちぼち盛り上がって面白かったからよしとしましょう。

 

一通り終えた後に血圧を測って、

 

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緊張してたのかちょっと高めじゃない?

 待合室で呼び出しを待ちます。

 

 するとその昔97年ごろに六本木で1年間英語の教師をやっていたのという優しそうなDr.が呼んでくれて、アマンドとヨガがいかに素晴らしいかという講義をひとしきり受けた後にやっと症状を説明して、レントゲンを撮ることに。

 

なぜか血液検査も予約しましょうということになり、最初は断ったんですが、まあ久しぶりに体の状態も調べておきたくなってやっぱり受けますと伝えたら5月の中旬にアポイントされて今日じゃないのかよって思ったけどもういいやと思ってついでにやってもらうことにしました。

結局検査の内容を聞くのも含めて後2回来なきゃいけないのね。こういう時にアメリカって効率いいんだか悪いんだかわからなくなるんだけど、慣れました。

ともかくヨガの講義も終わって指示された通りに2Fへ上がっていくと、バリバリなまったインド英語の放射線技師が親切に色々ポーズをつけてくれて腰と左膝の写真も無事に撮り終わり。

 

予約を入れた時はメキシカンのおばちゃんで、レントゲンはインドのおじちゃん、英語はお世辞にも上手いとは言えないんだけど、ブロークンでもきちんと、それも医療従事者として仕事ができるって、そういうとこはアメリカ(しつこいけど西海岸)すごいなと思いましたし、やっぱり文法とか発音とかこだわりすぎてモゴモゴするよりは、とにかくスピークアップすることが大事だし、自信持って話していくことが大事だよね、って改めて思いました。

 

薬をもらって改めて来月血液検査をしにくることになったんだけど、特に問題もなく意外なくらいあっさりと初めての病院、診察を終え、せっかくロングビーチまで来たことだし買い物でもして帰るかと思い立って某有名アウトレットモールに向かうと、おびただしい数の警察と道路封鎖。

 

ロングビーチ市街地コース  

 

で毎年行われているグランプリにちょうど当たっちゃって、二進も三進も行かず早々諦め、食材を買い込み帰ることにしました。

 

イランとのゴタゴタの影響でここ数日で$4まで暴騰したガソリンを入れ、スーパーへ入ると陽気な黒人のおじさんがレジに入りたそうにしてたのでお先にどうぞ、って譲ってあげると、

 

気分が良くなってきたのか

 

I can tell you exactly where you are from.

 

と話しかけてきます。

 

OK, じゃあ、どこからきたのか当ててみて、と返すと

 

食い気味で吹き出しながら

 

Your Mam!(オヤジここで豪快に吹く

 

いやー、これが噂に聞く本場のオヤジギャグ アメリカンジョークか!とオヤジのしてやった感満載のドヤ顔で自分のギャグに食い気味でウケちゃった姿と、これ30年は言ってんだろうなって想像した瞬間に、いろんなのがマリアージュして不覚にもレジの前で鼻水出るくらいクッソ笑えて、くだらなすぎる渾身のギャグに腹を抱えてしまいました。何事も恐れずにやってみる、というアメリカンなスピリッツを学んだ1日だった気がします。

 

それにしても、伝家の宝刀すげえなオヤジ

 

ここ数年で一番笑貸してもらったぜ

 

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*1:女子校生って書いちゃうあなた、えっちなビデオ見過ぎです

ブラック企業の経営者の真理とは。

 

 

昔の奴隷 : 日が暮れたら仕事は終わり。 

今の奴隷 : 日が暮れても仕事する。

 


昔の奴隷 : 主人が(強制)結婚させて、家を与えて飯を食わせ、少なくとも最低限生活の心配は無い。
今の奴隷 : 本人は結婚も出来ず、家(VISA)も買えず、毎日のように生活の心配が絶えない。

 


昔の奴隷 : 自身の事を奴隷だと自覚している。

今の奴隷 : 自身の事を奴隷だと自覚してない。

 

 

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果てしなーいー闇のむウこうにいー Oh~Oh~ 手を(略

 

 


上下の比喩共に時代の流れで程度はさておき、人権の侵害という意味では現代でも奴隷と変わりない人達がたくさんいるのだと思いますが、太古の昔から脈々と続くブラック企業って無くなる事がないんでしょうか。

 

 現在米国に進出する企業のお手伝いや、既存の企業の課題を解決する仕事もしているので、今日は真面目に、仕事を通じて日々感じていることを綴ってみたいと思います。

 
エリアは主にCaliforiniaのTorrance周辺、クライアントの経営課題を解決するミッションを受け問題を洗い出す為に社員へインタビューを実施すると、ほぼ100%の確率で労使間の信頼感が瓦解していて潜在、心理的な対立構造が表層化してくる。

 


中でも1番多いのはVISAのスポンサーシップを人質に経営者(ケースはほぼ創業社長)と意見の相違や不合理があっても、これを埋めることなく、主張することもなく、短くて5年、長くて8年もの間、VISAが取れて自由になるまでじっと腹の底に鬱積し続けた会社への反感や恨みつらみがどろどろと渦巻いていて、これらが社内のコミュニケーション不足や、コミュニティの非活性などの違う問題に派生して経営者の願いとは裏腹な成長鈍化の根源と成っている事。

 


結論から言っちゃうと経営者は経営者で社員にどんなに嫌われていようが、少なくとも数年間はVISAをエサに薄給で自分の思い通りに動かし続ける事が出来、つぷれるか、めでたくVISAが取れた社員が辞める間近になったらまた新たに日本からJ1あたりで新たな人材を呼んでくれば良いと考えてる節があるので、こういうケースだとスタートの時点で問題改善の余地があまり無い。

 


現場の状況を分析して改善策を進呈しても、長きにわたって築き上げた(自分にとって)効率的な状況を自らドラスティックに変化させるわけもなく、いや、うちは社員と上手くいっているはずだから、もしくは苦情など一度も聞いたこと無いから自分のマネジメントは完璧だ、思い通りに数字が伸びないのは違う所に問題があるに違いない。と聞く耳を持たないことが多く、今そこにある問題から目をそらして俯瞰的視感を拒否する状況が多く見受けられる。

 


いきなり結果からレポートして解決しようとすると話が進まなくなるので、市況やコンペティター分析、もしくは社内スキームの効率化などを通じ別の視点から問題にアプローチしていくことになるのだけど、それらはあくまでも副次的な問題であって、論を詰めていくと結局本質的には社内(経営者)が抱える上記の課題に行き着く事になるので本人の意思が無いと問題が解決、もしくは改善する兆しが見えない。

 


当然のこと、根治されないので社内の雰囲気は険悪で連携が薄いまま、パフォーマンスが伸びるはずもなく、改善のため手法の1つとして必ずと言っていいほど挙げられるハイパフォーマーの採用があの手この手で一時的に叶ったとしても、実力がある永住/市民権者やVISAホルダーは定着せずに数ヶ月で会社を去っていく事になる。

 


なぜならこれまで優秀層が培って来た成功体験や、スキル、ノウハウを上手く取り込む事が出来ず、経営者の能力以上の伸び代が見えない事を、彼らが早期のうちに気づいてしまうからである。(だから優秀なんだね

 


これではいくら依頼を受けて課題を解決しようとクライアント(経営者)に寄り添っても、結局は自社の社員に対する意識と同じように客観的かつ合理的に提示した外部の意見を取り入れる事が出来ない為に、短期的に繰り返し支出される無駄な採用、教育コストなど、まるで投資になってない固定費の改善が見込めず、当然の事ながら辞めた社員が新しい仕事先でその経営者を褒めるはずもなく、結果会社の風評も悪くなって潜在顧客が離れ、社内にはさほど優秀ではないけど仕方なくいるしかない、というメンバーが残り続け社内の雰囲気も貢献度も改善されないので、さらに成長が鈍化する、という負の連鎖が断ち切れない事になっていくのだが、問題がわかっていて解決が出来ないというのは改善する事がミッションである本人(僕)としても非常に気持ち悪いし、仕事なので感情を表に出さない様に努力はしてみるものの、やはり話が堂々巡りになってくると社員と一緒になって腹立たしくなってくる(笑

 


だからこれじゃいかんと、さらにさらに違う角度から問題を深度深く分析してみる事になるんだけど、色々考えて自分の中で出た結論としては、ブラック企業の経営者は外部要因より社内に問題があることを百も承知で、しかも大部分の問題は自分起因である事にも薄々気が付いている。

 

だから外部の人材を呼んでまで創業したって言う事実は確かだけど、経営者とは呼べない、もしくは自信の無い自分を正当化してほしいんだ、って事に気がついた。

 

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コンサルティングの妙味はここですね、皆さん(違

 

 だから徹底的にあなたはすごいですね、あなたは何にも間違っていませんよ、悪いのはあなたがまともな指示とか、具体的な戦略とか、目標とかも全然出さないのに、あなたの頭の中のことをエスパーのように全く理解出来ていない社員の方なんですよ。って言い続けていかないと独立系コンサルは商売が上がったり。一足お先にこの事について達観していた製薬業界で活躍する僕の尊敬する友人の一人も同じことを言っていた。McKinsey でもクライアントにすげえゴマするし、経営者の意向でアンケート結果も提案も変えたりするのはザラだからwの一言が今すごい刺さっている。。 

  

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ゴマって、たくさん擦ると美味しいよね。

 


これまでご自身達なりにやってきたやり方を変えて未知の状況を作り出した時に、イズムとかマイワールドを瓦解させたく無いし、思考停止の元になっていてルーティンにしたものを新たなスキームにして変えていきたくない、そして一番大きな要因は成果が出だした時に、ある種の抑圧が解けて社員の反乱が怖くて踏み切れない、もしくは踏み切らないのだと言うのが今のところの仮説なので、実は彼らは真剣に課題を解決する事を望んではいないのでは無いだろうかと思うようになった。

 

あれ?これもしや核弾頭放棄しない某国の独裁者と同じ思考なんじゃないかと今気づいてしまった。。。

 

 

usalife.hatenablog.com

 

 

 

だから経営者寄りで物事見なくちゃ、といつも思うんだけど最終的には社員側に気持ちが寄ってしまうので、よろしくないなと葛藤する事が多くなるし、こう言う経営者に限って経営者は孤独だってよく言うんだけど、僕はこの言葉が個人的に嫌いで、なんでかって言うと成功する時には自分の手柄で、失敗すると社員のせいにする、もしくは自分の中にある問題意識から目をそらして、解決されない状況を他責にして正当化しているように聞こえるからである。

 


もちろん、ちゃんとしててどんな決断でも自分が最後に責任を取るからだっていう本来の意味で使ってる方は別ですよ。

 


だから社内に問題を抱えてるって自覚があって外部の視点によるコンサルティングを望む大多数の経営者は、社員の生活を維持して、組織を作りあげたという、もうそれだけで十分な実績があるのだから、まず俺がお前らを食わしてやってるんだ、という視点を改めて、社員によって俺も食わしてもらってるんだからありがとう、一緒に大きくなって幸せになろう、って心掛けをする事でほとんどの問題は解決すると思いますよ。

 


って自分のクビを絞める様な事を徒然なるままに書き留めていたらお腹が減ったので、今日の晩御飯の献立をカレーにしたので、食材買いに出かけようと思ったので、土曜日の朝なので、ちょっと眠い今日この頃なので、今日はそろそろこれくらいで勘弁してやろうと思ったので、まずはプロテインを飲みます。

 

永住権を取得して早いものでアメリカ生活も、もう4年。

 
元来の面倒さがりからブロガーになってネタをマメに書き留めたり、映像にして湯ーチューBARになれなかったりするんですけど、なんか色んな意味で成長したり、真理が見える事が増えたなぁと思う事がたまにあり、思いついて気が向いた時にはまたこうやって日記のように書いてみたいと思います。

  


と言う事で、今後もよろしくサンキューベリー感謝です。

 


またね!