Life in Los Angeles.

ロサンゼルスに住む永住権者の冒険と、アメリカの日常を書きたい気分で徒然なるままにお届けします。

コロナ、崩壊しているのは医療じゃない。

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最近ドヤ顔で独善的な希望的観測を拡散する、にわか専門家達が散見される。

 

特徴としては、的が外れた脊髄反射で一連の報道内容に反応して、世論が変わるとその主張も合わせて風見鶏の様にヒラっと変わる。

 

 寒さの厳しさも一服した感のある今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?

ロサンゼルスは最早、夏になって日差しが強めで気持ちいいですが、相変わらずの自宅待機で外にはあまり人がいません。

 

さて、そんなわけで必然的にネットに触れる時間が長くなるわけですが、冒頭書き出したような方々、結構いますよね。

 

状況分析と、判断の底が薄すぎて、こういう人、地位に関係なく仕事出来ないんだろうなーとSNSなどで流れてくる主張を薄目で見て、生暖かい気持ちになっています(笑 ということで普段感じていることを徒然なるままに認めてみたいと思います。

 

彼らがこれまで主張して来た検査見送りのexcuseの一つが医療崩壊。医療崩壊ってなんだか明確な根拠の提示もなく馬の耳に念仏の様にしばらく唱え続けているけど、尻目に拝見していると本当の意味の医療崩壊ってなんなのか正しく理解してるのか甚だ疑わしい。

 

主張を鑑みるに、患者が増えると病床が少なくなり、医師の手が回らなくなることを指して言っているようだ。確かに間違いではないけど、それはこの問題の本質なのかい?

 

対処の問題を目的化してないかい?

 

それならば、安倍政権が満を辞して世界に向けた渾身のギャグ発表した政府によるマスク2枚購入、各世帯発送まで総額200億かける財政の余力がありそうなので、そのお金で臨時の収容施設をこれから超特急で作れば良いし、さらに最悪の事態のケースを想定して罹患数を割り出し、医師一人当たりの診療効率化を今から支援して、準備すれば良い。

 

初期に、ほれ崩壊、崩壊とフェイクニュース拡散して騒いでたけど、ところがどっこい、彼らの希望とは相反して、まったく医療崩壊してないどころか、対処のナレッジが世界標準になった隣国韓国の事例をFactとして見れば、彼らの論理の破綻は一目瞭然である。

 

www.asahi.com

 

 

医療崩壊まだ起こってないんだから、

そんなどうでも良いことで騒ぐより先に、今やるべき本質はウィルスの特性と感染経路を理解し、可視化し、徹底的な隔離と根絶を目指すことではないのかい?

 

単純に誰の何が目的かは口が酸っぱいので省略するが、これまでまともに検査をして来なかったから正確な数字が現れて来なかっただけで、前出の彼らの非論理的な主張はまだまだ続き、今度は海外から感染者が流入し始めたから、急激にウィルスが拡散し始めた、と言い出す始末。

 

ここまでくると、もはや思考停止 オカルトの世界の匂いすら感じる。

 

オリンピック延期になってからのタイミングで、都合よくそんなに海外から急速にウィルス持ち込まれるかい!w って毎回突っ込んでみているが、前出のように数字を隠す理由が無くなったから可視化し始めただけで、特に検査数も上がっていないのに1日300人を超える陽性者が確認されているということは、初期に中国からの入国者を受け入れていた時点で元々ウィルスは蔓延してるし、リスク管理の対処間違えればこれからさらに拡散し、本当の意味での医療崩壊が起こる可能性が高い。

 

ご存知の通り、こんなに国土が大きく人との距離が日本とは比べ物にならないくらいソーシャルディスタンスが確保されているアメリカでも、今後米国含め、世界に対して、そのしっぺ返しが予測もつかないくらい損失が大きな経済活動を全面的にストップしてまで、都市を封鎖し、移動の制限をし、自宅での待機を命令している。

 

それでも感染の拡大は止まらず、戦時中より深刻な国家非常事態宣言を発令しているのだ。

 

www3.nhk.or.jp

 

医療崩壊ネタが飽きたのか、もしくは論理の矛盾に気がついたのか、今度はアメリカは医療費が高いから、病院行けないのである。だから感染が広がっているのだ。と、相変わらずしたり顔で論理の矛盾を撒き散らす情弱 方が多いのが見てて痛いが、保険が十分で医療水準も低くない日本で前出の処置や行動がないのを前提として喋れない情弱 方々なんだな、と思い目をさらに細めるばかりである。

 

元々日本人はお風呂に入って、綺麗好きで、挨拶はお辞儀をするから接触が少ないし、菌も知らず知らずのうちに付いていないんだ、だから、これまでは感染者が少なかったんだって、へー、そうなんだーって...

 

どないやねんw

そんなもん挨拶でキスする習慣のところを除く他の国も同じじゃ!って秒で突っ込むところである。

 

(お風呂に毎日入るのか、衛生的なのか、中国は知らんけど。)

 

dokokano-panda.hatenablog.com

 

最近出始めた上記のような感染者の記録にある通り、行政、診療機関の危機意識と、連携、判断力の欠如即ち拡散が考えられる悪手の全部が、レポートの一連の流れで確認できる。

 

これが、医療崩壊以前の本質的な問題なのである。

 

陽性が疑われる(事実)確定者3人が、病院4回も5回も行ったり来たりしてる間に、乗り合わせた交通機関の中から、徒歩間、病院の待合室、病室、薬もらった錠剤薬局、会計、トイレ、帰りにポカリ買いに寄ったであろうコンビニ、スーパー、はたまたは食事を取るのに頼んだテイクアウトの飲食店、出前などなど、自己認識の無い陽性患者が移動の先々に居合わせた何十人の人間に拡散リスクを提供したのか?

 

保健所は何回、正確にどこに連絡すれば、検査判定出すのか。

 

例えば初期に陰性判定あったとして、

 

時間軸の経過でコロナの症状が出ていて疑わしいのに、自宅でも施設でも2週間程度隔離判定しないのは何故なのか?

 

記事中かかりつけの医者が当初はインフル疑って普通に診療してたのに、発症から推定1週間もかけてやっと保健所から検査依頼出て、同じ患者を検査するために初めて防護服を着る。

 

など、医者もこれまで防護服無しで陽性患者に接してたろうに、院内感染は大丈夫なのか?

 

本人は大丈夫でも、そこから診た数十人もの患者には拡散させてないのか?

 

一緒に勤務している医師には? 看護師には? 

 

全ての人のそれぞれの家族には?友人には?

 

はたまたは前出のように、生活動線上の拡散リスクなどなど突っ込みどころ満載で読んでいて、コロナ自体の問題よりも、このレポから読み取れる危機管理意識水準の低さの方がかなり深刻だなと思った。

 

コロナまじやばいかんな。

最近、特にアメリカ在住の日本人がNYやCAの現状をyoutubeに上げて危機感を持つように啓蒙している様がSNS等で拡散しているが、この状況でも安倍政権及び、小池都政はどこかまだフワフワして対岸の火事のように思っている節が見受けられ、私自身も同じ状況で自宅待機命令中にあり、暇を持て余しているロサンゼルス、すなわち外から日本の状況を見ていて大丈夫なんだろうか?と、様子が心配になっている。

 

encount.press

 

結論としては、検査・可視化徹底し、医療、行政の連携及び、迅速な対応を準備していくことを前提に、世帯に2枚のマスクとか笑いとらなくていいから、不要不急の外出自粛を要請するなら、外に出なくとも良いように住民の安全と生活を守るためにちゃんと効果のある社会保障として税金を充てることが大事なんではないかと思うわけです。

 

みんな、ちゃんと手洗えよ!

 

歯磨けよ!

 

お風呂入れよ!

 

というわけで、

 

幸い、日本にいる家族や親しい友人達とは危機意識の水準が共有、共感できていて安心はしているものの、パニックになる必要は全くないけど、まだボルテージが上がりきっていない皆様におかれましても、より一層気をつけて頂ければと思う所存で、一筆認めてみた次第です。

 

 

それでは、次の回も一生懸命頑張りまーす!

ご機嫌よう

 

www.youtube.com