Life in Los Angeles.

ロサンゼルスに住む永住権者の冒険と、アメリカの日常を書きたい気分で徒然なるままにお届けします。

ごあいさつ。LAから愛を込めて

こんにちは!へろー!あんにょーん!おーそーれ見ーよー!

 

東京生まれ、東京・ソウル育ち、ロサンゼルス在住、旅行して来たとこはほとんど海辺、頭いいやつも悪いやつも、性格がいいやつも悪いやつも、口が悪いやつもブサイクなやつも、可愛い子でもイケメンでもホモでもレズでもストーレートでもジャブでもフックでもどんな神様信じていようがいまいがおーまいが、黒くても白くても黄色くても茶色でも犬でもリスでも底意地悪くなくて根が優しい奴「だけ」だいたい友達!ライムは合わせたかったけど、音もあってないYO!

 

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(ほ、ほんとは合わせたらすごいんだからね。)

 

ということで、約十数年ぶりに*1ブログを再開して1ヶ月ほどが経ちましたが、おかげさまで思っていたより早いペースでページビューが増えてまいりましたのでふと思い立ち、そういえばご挨拶のエントリーまだだったな、ていうかほんとはそっから書くのがお作法なんでしょ?ねえそうなんでしょ?ガクガクブルブル、夏はやっぱりリゾラバだよねっていえばそういえば子供の頃にみてたロボットあったけどそれはやっぱりザブングルということで今更ながらに書いてみたりしています。

 

人生のほぼ大半をずうっと東京で暮らしてきて、人並みに一生懸命生きてきましたが、子供の頃から感じていた社会の閉塞感、その正体に気づき自分の「生」というものを多角的に見つめるべくこれまで積み上げてきたものを一度リセットして、悩んでみたりゲレンデで恋したり新しいフランス人ではなかったけど言葉は通じない上司と仕事したりラーメン食べたり焼肉焼いたりおにぎりむいたりしながらたくさんの時間をかけて準備をしてきました。

 

もちろん国際、経済状況から立ち位置を読み解いて自分なりに未来の展望、直近5年の先を何手も見越して、シミュレーションして、ママレードして、足りないものの筆頭だった英語力の獲得とか、完成してるとばかり思っててあんまり成長の実感がないなと思ってた所に爆弾級のサバイバル体験を課したらすごいたくさんの新しいものを詰め込めるかもしれないね、でも僕いっぱい考えすぎて頭から煙が出てきて眠いんだパトラッシュということで、永住権を取得して米国移住を決めた頭の中の消しゴムとか数ある理由の中の一つとかなのであります。

 

Life in Los Angeles.

他のエントリーみたいに真面目に書くともっとちゃんと理由あるんだけどね。

 

日本、特に僕のいたIT業界ではサンフランシスコがTechの聖地のように思われているけど*2、運良くクパティーノという所にあるすごくりんごな本社で働けたことがキッカケでこれまですごいと思っていた事が無条件にそういう事でもないというのを肌で感じ、1年悩んだ末にロサンゼルスに移ってこれまで自分を形作っていた仕事感や人生のあり方を根本から見つめ直す事で、新たな物差しを取得する事ができました。

 

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常識も流儀も言語も文化も感性も法律も全てが違う所で、本当に毎日万里の長城のような高い壁にぶち当たって苦労しまくってましたけど、アザだらけ、コブだらけになって3年目にして目が開きやっとアメリカに適応出来てきた実感があります。*3

 

異文化人種のるつぼで世の中のペースが自分史上最高に恐ろしくスローなくせに、なぜか日本にいるときより1日がすぎるのが早く、きっちりした日本とか韓国のビジネス/常識の基準に照らし合わせると適当な人が多いアメリカで*4生きていくためには、泣きを見ないように自然と自己 to the 主張がダイアモンドのように強固になっていきます。

 

元々ガッツがある方なのでこの点だけは最初から負けていませんでしたが、気合が入りまくってた初めの頃のことを考えるとそれはそれはもう基礎訓練もそこそこに戦地に送られた新兵が激戦を経て老練な古参に育っていくかのような、ある種不思議な感覚に囚われる事があります。

 

多分世の中がまったりしてるのに(注:西海岸基準)1日が早い理由は、アメリカ人は決まったことを決まっただけして、決まったことをしに帰るなり運動しに行くなりきちんと自分の時間を確保できているからで、ある意味最高に効率が良くて1日にマルチタスクで何個も業務ややることを抱えちゃう日本や韓国の人は1日でできること、やらなくてはいけないことが不必要に多すぎる上、労働時間まで長いから1日の密度が濃すぎて日が長く感じるんだと思います。

 

ROI対比の結果でみると少ない時間で価値をあげてるアメリカ人の方が効率的、ということになるのですけど、僕は逆に日本人とか韓国人のペースで仕事すると遅くとも午後一番にはその日やること終わっちゃってやることなくなるから、業務時間埋めるために余計なミーティング入れたり余計な資料書いたりして、結果自ら労働時間のばして効率を悪くしてるんじゃないかと思います。

 

きっと日本人、韓国人の1日はアメリカ人の2日分くらいだと思うけど*5、仕事終わったらとっとと帰ってもいいよっていう風にしたら多分この数字逆転すると思う。

 

もちろんアーリーリタイア狙って狂ったように仕事する優秀なアメリカ人もいるから業界とか別で切ると一概に言えないけど一般論的な印象ね。

  

当初アメリカにいる友人知人に口を揃えて言われてた、何かあったら時間とお金がもったいないから早々に諦めて次に行ったほうが早いよ、という言葉の意味を経験を通じて真に理解し始めてからおちついてきた感があります。

 

法治国家なのに論理が通用しない*6という矛盾をいくつも目の当たりにして、優秀な弁護士にかかれば死人でも生き返らせる事ができる、というアメリカンジョークが笑えない毎日で、渡米当初はほんとにアメリカが嫌いになりかけていました。

  

遠慮?美徳?なにそれ、おいしいの?
空気読むの?そうなの、それなんて文字?
ふーん、でも私の責任じゃないから明日来て!
(いや、それあなたが自分で受け付けて担当になったんだからあなたの責任でしょw)

 

こんな終業ギリギリに書類渡されて確認しろっていわれても困る!

残念だけど今日はもう無理だね

(いや、17時まであと30分残ってるんですけど・・・しかもそれ3日前にメールしたやつだし!)

 

 

僕が経験してきた範囲だと、仕事は一事が万事こんな調子でバンクオブあ銀行など最大手のくせに電話で何かを問い合わせるだけなのにたらい回しにされて1時間は平気でかかった上に、通訳つけれるから言語の問題じゃなくて企業姿勢とかインフラの問題なんだけど部署間の連携が皆無だから情報の引き継ぎしないし電話口が変わるたびに初めからまた説明し直さないといけないとか、挙げ句の果てにはわからんと思ったら勝手に切られちゃって初めからまた掛け直して繋がるまでやり直しの無限ループとか、車の事故起こされて保険会社と直接やりとりしてるのにのらりくらりと伸ばされて案件が完了するのに1年かかるとかその他もろもろもうめちゃめちゃ。だから弁護士が儲かるんだね

 

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そんなざっくりとしたアメリカですが、よく言えばこういうおおらかさ(適当)を前提にしても余りあるくらいの大きな気づきと、社会が甘くない分、人間的な成長を嫌でも実感させられる困難で多様なフィールドがある所はチャレンジのしがいがあり好きなところです。望むと望まざると、当社比134.8%くらいで急激に大人になります。

 

逆に捉えれば、責任取らない代わりにあんまり人のことも気にしないので息苦しかったソーシャルプレッシャーは本当に皆無だし、とても自由。 もう一回逆に捉えると決まってることは絶対で融通効かないんだけどね。例えば警察とか役所とか違反とか

 

トラブルさえ起きなければ、ほとんどの人はフレンドリーですしね。

 

僕は来米して初めの頃になぜかトラブルが一気に舞い込んできてとても大変だったのですが、元来は弁護士を立てる*7案件でも、まずは自分で体当たりしてみようと思い全て自己対応してきました。

 

言語や常識が同じところでもトラブルの対応というものはストレスが溜まるものですけど、それを足りない英語力で社会構造や常識を理解していないのに一から手探りでことを解決しようとすると、仕事しない担当の態度と合わさって本当に波平に無常の親和性を感じれるところくらいまで髪の毛がバッサバサ抜けていきます。

 

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しかしそのおかげで1年目には一人で裁判をするところまで持って行き、アメリカの行政や社会の動きが身を持って理解できましたし、理不尽なことは諦めないでいちいち食い下がってたら英語も急激に伸びて、こうなったらどうしようとか、こう言ったらどうなるかなとか、心が弱いところからくる自己防衛的な思考はここでは百害あって一利なしであるということがわかり、今では余裕を持って物事に対処できるとこまで来ることができました。

 

だからもしかしたら日本の人と話するときに以前より口調が強くなってることがあるかもだけど、よりサバイバルな環境に適応した結果で他意はないからね。ってお前帰国子女かよみたいなセリフを自分がいうことになろうとは思ったことなかった。。

 

多分僕を含めてほとんどの人が持っている/た、アメリカのイメージって、スーツをパリッときたウォール街のビジネスマンが株でしこたま儲けてオフィスでウィスキー飲んでたりとか、こんな発想この世にあったのかと思うくらいの超合理的なビジネスプランを作ってキレッキレなプレゼンしてたりとか、超能力者かと思うくらい策略家のCIAとかFBIとかが巨悪をがっつり捕まえてたりする場面たちだと思うんですが、一部はあってて一部は間違っています。

 

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というよりほぼ間違っています。

 

イメージで合っているのはビーチのバインバインとハリウッドのクラブだけで、ビジネスシーンなどにおいては実際にそういう人もいるのですが、こういうのはほんとに上位の5%〜10%くらいの人たちで残りのほとんどは普通の人たちです。

 

僕の所感では上位1%のサイフを満たす為に残りの99%の人間が存在してて、その下でさらに富を搔き集める第二群の5〜10%に気付かず搾取されてる44〜34%の中産階級と、彼らをからだ一つの単純労働で支える、または搾取されるその他の50%の底辺で構成されてるんじゃないかと思うほどカースト制度よろしくドギツいエコノミックなヒエラルキーがあります。

 

そしてアメリカ人の思考がすべて合理的かというと、そうでもありません。

(しつこいけどみんなじゃないよ。)

 

合理的というのは、文字通り理にかなう、もしくは最小限の労力で最大限の成果を出すということですが、これは当然のことながらある問題に気づいて修正・提案をした人が合理的なのであって、この合理性を利用して仕事・生活をしている人が問題の構造を理解できていなければ当然なぜそれが起こっているのか逆算して原因を紐解く事ができないため、根本的な質問や突発的な対処に弱く、途端に不合理になります。というより仕事が増えます。

 

反面、決められたことを決められたようにやっていれば誰からも干渉されずとても働きやすく、仕事が終われば何しててもあまり怒られない、というより気にされないのでそいうところはストレスフリーです。

 

旅行などで表面的に外から見てたアメリカと、中から見るアメリカは全く違う国で、個人の心持ちひとつでいくらでも頑張れるし、いくらでも落ちていけちゃうということをここに来てから実感しました。

 

駐在で来るか、事前に十分な資金を持って来れる人ならしなくてもいい苦労だと思うのですが、僕の場合は渡米が決まった当初、某IT企業のアメリカ支社を立ち上げて経営するというプロジェクトを取って来たのに現地に着いてから、給与はやっぱり円でいいかとか*8、やっぱり他の国の支社を先に見てくれないかだとか、なんで日本にいるときに言わなかったんだよ?というような後出しジャンケンで条件をコロコロ変えられて困ってしまい証拠揃えて*9弁護士と訴訟寸前まで行ったのですが、信頼できない人間と仕事をするよりはいいやと思い、図らずも当初の予定と違ったスタートを切ることになってボタンの掛け違いを覚悟で一から自分でやることにしてきました。

 

おかげでしなくていい苦労もめちゃめちゃしましたけど、でもその分アメリカという国を伝言やイメージではない自分自身の体験で明暗含め理解できたので、振り返って見れば渡米の目的の一つは大きく達成できているように思えます。

 

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今では元来の気の強さに磨きがかかって、スカウターで覗かれようもんなら爆発させる寸前、もしくは目からビームひり出して人ひとり位はいけちゃうんじゃないかと思うところまで戦闘力が上がって来たと思いますが、図ったかのように、一難去る前にもう一難、毎日がサイヤ人襲来で今日も悟空さ、からだ大丈夫け?チチ心配でお届けしています。

 

なんとかこのまま中産階級のランクに留まってオフィスで自分専用のコーラ飲めるとこまで上がっていきたい今日この頃、若い頃の苦労は買ってでもしろ、と昔からよく言いますが一瞬の判断ミスが例外なくたっかい罰金や相手のさじ加減による無駄な出費に直結しますので、自ら買わずともマンションと合わせて無理やり苦労の35年長期ローン組まされちゃってる感じが切なくて切なくて震えちゃう、そんな世界最強のツンデレ資本主義国家アメリカです。

 

最初の1年半でこれまで生きて来た分と同じくらい怒りまくり、トドメで泥棒にも入られてここまで来るのは相当辛かったのですが、それでも諦めないで一山乗り越えたらだんだんと気が楽になって来て、今はやっとアメリカの良さを見れるようになって来ました。

 

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ブログのテーマは特に決めずに書きたくなったら書きたいものを、そして毎日ハムスターのように目まぐるしく動き続けてますが、頑張って生きてますのでこれを機会に初めての方もリピーターの方も、来週もまた、みてくださいねー。んわくっく

 

それではまた。

 
 
 

*1:当時としてはデザインしっかり入れて相当いけてるホムペ持ってたんだよ続けてればよかたよ

*2:これまでは間違いじゃないけど、最新のトレンドは脱シリコンバレーよー。生活費高いし飽和状態だし、巨大企業が多すぎてちっちゃいとパクられるか買われてイノベーションが起こりづらいという理由から。米国進出コンサルティング絶賛経営中です。

*3:これまで持ってた価値観を諦めたともいうけど、外国だから自分が合わせてみないとね。というところくらいまでは目線が変わった。

*4:もちろん一部ちゃんとやる人もいるけど、しっくりくるのはやっぱりアジア系が多い。だらだらしてるの西海岸だけなのかな?いややっぱりそんなことはない気がする

*5:根拠はないのでOEDCのどっかの資料みてみてください。

*6:ほとんどが開き直るか、自分が不利にならないように警察や判事に嘘をつくから

*7:こちらでは買うといいます。

*8:当初はドル高だった

*9:これ未だ有効